SLAM DUNK（スラムダンク）のアニメ版第60話～第62話をまとめたページです。
アニメ｢SLAMDUNK｣第60話～第62話までが、1つのストーリーの切れ目に当たると思います。
そこで今回は第63話の記事を紹介する前にここまでのあらすじからまとめてみたオリジナルのタイトルと記事を書いてみたいと思います。
第60話～第62話をまとめたオリジナルタイトル
『花道が男のけじめの丸坊主になっての猛特訓!謎の男フクちゃん登場とがけっぷちの武里戦について』
【第1話～第12話】『桜木花道の高校入学。赤木晴子とバスケットボールとの出会い』のまとめはこちら
【第13話～第19話】『湘北校バスケ部の陵南高校練習試合編』のまとめはこちら
【第20話～第27話】『宮城リョータのバスケ部復帰と暴力事件、中学MVPの三井の復活』のまとめはこちら
【第28話～第32話】『暴力事件の結末とインターハイ予選の初戦』のまとめはこちら
【第33話～第36話】『インターハイ予選第2～4回戦の戦いぶりと三井と鉄男の友情、ライバル校の動向編』のまとめはこちら
【第37話～第46話】『インターハイ予選第5回戦！対翔陽高校戦編』のまとめはこちら
【第47話～第49話】『花道のライバル小田と島村葉子の関係！小田の海南大附属への挑戦編』のまとめはこちら
【第50話～第59話】『決勝リーグ初戦、湘北対海南大附属、陵南対武里戦について』のまとめはこちら
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目次
アニメ版『SLAM DUNK（スラムダンク）』第60話～第62話へのレビューリンク
第60話『がけっぷちの湘北』
第61話『ボーズ頭の逆襲！』
第62話『特訓３ＤＡＹＳ』
アニメ版『SLAM DUNK（スラムダンク）』第60話～第62話の概要
｢SLAMDUNK｣第60話～第62話までは花道が海南戦のショックから立ち直るまでの過程や謎の男フクちゃんとの出会い、花道の猛特訓、決勝リーグ第2戦の武里高校戦を描いています。
試合としては1試合だけしかないのですが、これまでのストーリー展開からすると一つの分岐点にあたる時期になるかと思います。
しかもこの1試合もダイジェスト形式だったので新しい用語や反則なども出てきていません。
そこで今回はこの時期に起こった出来事のまとめを書いていきたいと思います。
ニュー桜木花道について
桜木花道は決勝リーグ第1戦の海南戦の残り5秒のシーンで痛恨のパスミスを犯してしまいました。
仮にあのパスミスがなかったとしても、海南大附属に勝てたかどうかはわかりませんが試合終了時の出来事だっただけに花道にとってはあまりにも深い傷となってしまいました。
落ち込んでしまって練習をサボっていた花道ですが、その彼を立ち直らせるきっかけになったのは流川でした。
落ち込む花道の様子を見た流川は負けたのは自分のスタミナ切れが原因だと言い出し、花道と流川は互いに自分のせいで負けたと主張して殴りあいをしていました。
花道と流川は二人ともに強烈な負けず嫌いであり、勝利への執念も強烈です。
そういう性格の二人ですので、お互いに自分のせいだと主張して譲りませんでした。
ただどうしても気が済まない花道が選んだ手段がけじめの丸坊主という選択でありました。
この時仮に流川が花道に｢負けたのはお前のせいだ。｣と言っていたら花道が丸坊主になることもなかったと思います。
この花道の丸坊主頭というのはかなりのインパクトがある衝撃的な出来事なのですが、そこに至るまでの過程が登場キャラクターの性格を考えるとまったく不自然ではなく、整合性がきちんととれているのが作者である井上雄彦氏のすごいところだと感じました。
また花道はその外見だけでなく、バスケのプレーの方も2・3年生チーム対1年生チームの試合で三井の前に弱点をさらし、ゴール下シュートの特訓を行っていきました。
この特訓の成果はまだ見られていないのですが、かなり楽しみになってくる展開でした。
フクちゃんについて
海南戦での敗戦のショックで学校をサボっていた時に花道が出会ったのが仲間たちからフクちゃんと呼ばれる謎の男です。
フクちゃんは公園で仲間たちとバスケットボールの試合を楽しんでいましたが、そこに花道と晴子が来ます。
晴子の発言から落ち込む赤い髪の男が桜木花道だと知ったフクちゃんは、仲間たちに頼んで花道との接触を図りました。
しかし学年が1コ上のフクちゃんは自分から声をかけるのがプライドが許さずに、仲間たちに花道に声を掛けさせますが、花道も素直にそれに応じる性格ではありません。
結局この日はお互いに顔がわかっただけだったのですが、フクちゃんの口から仙道と言う名前が出てきました。
この仙道という名前が出たことでこのフクちゃんが陵南の関係者なのかな?と思っていたら、決勝リーグ第2戦の日、陵南メンバーの中にフクちゃんの顔がありました。
このことでフクちゃんが陵南の選手であることはわかりましたが、ではなぜ学校ではなく公園でバスケをやっていたのか、などの説明はありませんでした。
またその実力についても、公園でのプレーではダンクを決めていた描写があるだけだったのでよくわからないままでした。
ただこのフクちゃんが陵南の選手だと判明したことで、今後の展開が楽しみになるようないい伏線であったと感じました。
武里高校について
そしてがけっぷちの状態にあった湘北の決勝リーグ第2戦で武里高校と対戦しました。
この試合当日の朝もシュートの特訓をしていた花道が寝転がっていたので、リアルタイムで見ていた時の私は｢ああなるほど、そうきたか…｣と思ったものです。
つまり湘北はゴリこと赤木が海南戦で負傷していたので、代わりのセンターとして期待される花道の力が問われる試合になると考えていたところに、花道のまさかの練習しすぎによる遅刻という展開です。
当然試合の方は苦戦するのかと思いきや、まさかの楽勝ムードでありました。
花道の出番どころか、遅刻した花道がようやく会場入りした時にゴリも木暮も出場していない展開を見て拍子抜けしてしまいました。
武里高校の監督も1勝2敗で3チームが並んで、得失点差で2位出場を勝ち取るというせこい計算をしていただけで、具体的な湘北への対策がないままあっけなく試合終了になっていました。
武里高校の監督にはこんなせこい計算でなくて、もう少し具体的な湘北の対策をしてほしかったと感じてしまいました。
例えば湘北はかなりのオフェンス力を持っているのは確かだが、花道は素人ですし、大黒柱のゴリこと赤木も負傷しているからそのあたりをついてインサイド中心で攻めていくなどの戦略です。
最終スコアが120対81ですから、何か戦略があっても勝つのは厳しかった気もしますが、ベスト4の一角らしい部分を少しでも見せてほしかったと感じました。
なぜ翔陽高校ではなく武里高校だったのか
上記で記したように、武里高校はこの決勝リーグでは初戦の陵南戦、第2戦の湘北戦ともに完全に格下扱いをされていました。
湘北にとってのがけっぷちの試合であるのに、湘北のスタメンすら発表されていないままで試合終了であります。
この｢スラムダンク｣という作品でのここまでの展開を見た視聴者たちは、ある疑問を持ったことだと思います。
それはなぜ決勝リーグ進出のチームを翔陽高校でなくて武里高校にしたのか、ということです。
湘北高校は翔陽高校がシード校になっているBブロックに入っていましたが、これを武里高校がシード校になっているDブロックに入れていればよかったのではないかという考えも起こってしまいます。
そして湘北がDブロックを勝ち上がって、決勝リーグは海南、翔陽、陵南、湘北の4チームで行っていたら、熱い戦いが展開されていたのに違いないのになぜだろうと考えた方はおそらく多いと思います。
私もこの疑問に行きつきました。
翔陽高校の方はまた決勝リーグの試合ではないのに、試合開始前から選手紹介があったり、いつもは黙って見ている安西監督が珍しく試合開始前から作戦を授けていました。
それに対して武里高校の方は決勝リーグ進出チームであるにもかかわらず、選手の氏名やポジションさえ全く明かされていません。
明らかにこの2校に対する作者の扱い方に差があるのです。
その疑問に対して私なりに考えてみました。
もちろん本当のところは作者である井上雄彦先生にお聞きするほかはないですが、それをご了承の上で聞いていただけたらと思います。
この疑問に対する私なりの答えとしては、これをしてしまうと作品の重点が少しずれてしまうと作者が考えたのではないかということです。
どういうことかと言いますと、実は少し今後の展開のネタバレにはなってしまうのですが第63話以降は陵南対海南というライバル校同士の試合展開を描いていきます。
それこそこれまで描いてきた湘北の試合と同じように詳しいストーリー展開をしていくのです。
おそらく作者の井上雄彦先生の頭の中で、決勝リーグは海南、湘北、陵南の3チームはすぐに構想があったと思うのです。
そしてあと1チームとして描きたい翔陽高校があったのですが、仮にこの翔陽高校を決勝リーグ進出校にしてしまうと、海南対翔陽、陵南対翔陽という主人公花道がいる湘北以外の試合ができてしまい、海南対陵南戦も含めると3試合も湘北以外の試合ができてしまいます。
かといって海南、翔陽、陵南というライバルチームは濃密に描きたい気持ちが消えてくれない。
そこで作者の井上雄彦先生が苦肉の策として考えたのが、翔陽は決勝リーグ進出をかけた試合で湘北と対戦させることにしたのではないかと私は考えました。
そして決勝リーグの試合は海南、陵南、湘北の3チームを中心にして描くことにした。
これであれば濃密に描きたい海南対陵南というライバル校同士の試合は1試合だけで済むから、作品的に重点がずれることがないと考えたのではないかと私は思います。
仮に翔陽高校を決勝リーグ進出としていたら、決勝リーグの試合自体は盛り上がるでしょうが、誰が主役か、主役がどの高校なのかという作品としての力点がずれてしまうような気がしたのではないかと個人的には考えています。
邪推かもしれないですが、あまりにも武里高校の扱いが悪かったのでこのように考えてしまいました。
新しいオープニングテーマについて
第62話からオープニングテーマがZYYGさんの｢ぜったいに誰も｣という曲に変更になりました。
エンディングテーマの方は現在3曲目ですが、オープニングテーマは初めて変わりました。
映像としては最初がなかなかインパクトがあると感じますね。
ディフェンスをする花道の影の映像から始まるというのは予想外でありました。
ストーリー展開的にも花道が坊主頭になりましたし、転換期としてはいいタイミングでのオープニングテーマ変更であったと感じました。
試合結果
決勝リーグ初戦の成績
海南大附属○90-湘北●88、陵南○117-武里●64
海南大附属、陵南が1勝、湘北、武里が1敗
決勝リーグ第2戦の成績
湘北○120-武里●81
海南大附属-陵南 試合開始前
海南大附属、陵南、湘北が1勝、武里が2敗
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